- ○肩を冷やさないよう、保温を心がける(ただし、急性期は冷やします)
-
- ・冬にはホッカイロを貼るのも良い(低温ヤケドに注意)
- ・就寝時には布団から肩が出ないような工夫を
- ○夜間の痛みがある場合は、寝る姿勢に気をつける
-
- 痛い肩を上にして横向きに寝る場合は、クッションを抱きかかえる
- あおむけに寝る場合は、痛い肩の下に丸めたタオルを入れて肩を浮かせる
五十肩には、炎症と痛みの強い急性期と、拘縮が現れる慢性期があります。
急性期に無理な運動をすると炎症を悪化させることがありますので、この時期には安静を保つことが大切です。
このため、電気治療や注射によりできるだけ早めに急性期の炎症を抑え、早期に運動療法を始められるようにしましょう。
急性期に無理な運動をすると炎症を悪化させることがありますので、この時期には安静を保つことが大切です。
このため、電気治療や注射によりできるだけ早めに急性期の炎症を抑え、早期に運動療法を始められるようにしましょう。
<アイロン体操>
①痛くない方の手を台にのせて上半身を前に倒し、痛い方の手でアイロン程度の重さ(約1kg)のおもりを持ちます。②肩の力を抜き、からだ全体を揺らすことにより、おもりの重さを利用してゆっくり振ります。
- 初めは小さく、次第に大きく動かしていきます。ただし、無理のない範囲で。
- 前後・左右・回転(内回し・外回し)をそれぞれ30秒~1分間行います。
<棒体操>
- 肩幅より長めの棒を使います(自宅にあるゴルフクラブや杖、傘、ほうきなど)。
- 背すじを伸ばしてイスに座って行います。
- それぞれの運動を10回ずつ行います。
<肩甲骨の体操>
- 肩の力を抜いて、左右の肩をそれぞれの手で触わり、肘をくるくる回す(前回し・後ろ回し)。
- 肘の高さと肩の高さが同じくらいになるようにします。
- 前回しと後ろ回しを交互に10回ずつ、3~5セット行います。
五十肩は長期にわたって痛みが続くことが多く、痛みのために関節を動かさないことで、肩関節の拘縮や肩周辺の筋肉の萎縮を引き起こし、痛みがなくなった後にも残ることがあります。
こうした可動域の制限を残さないために、早期に運動療法を始めることが大切です。