一言でいうならば、『皮膚外科』それが形成外科です。 皮膚科での内服・外用薬治療が困難で、外科的アプローチを必要とする症状を主として治療を行います。 また、傷を目立たなくさせる事を重要視した科目とも言えます。 当院での形成外科ではどういった症状を主に治療しているかご紹介します。
◻︎陥入爪(巻き爪) ◻︎ アテローム(粉瘤) ◻︎ 傷跡の治療(瘢痕) ◻︎ 腰部神経根症 ◻︎ 外側陥凹(椎間関節下)狭窄症 ◻︎ 外傷 ◻︎ 熱傷 ◻︎ ガングリオン ◻︎ バネ指 ◻︎ 脂肪種 ◻︎ 異物除去(トゲ・ガラス等) ◻︎ ホクロ ◻︎ 皮膚潰瘍 ◻︎ 鼻骨骨折 etc…
陥入爪(巻き爪)とは主に爪のわきが丸く巻いて伸びる為、爪の端が皮膚の中にめり込み痛みを伴う状態のことです。
陥入爪(巻き爪)の原因としては、スポーツやハイヒール等で足先に負担がかかり、爪が深く食い込むことが原因といわれています。 さらに、深く食い込んだ爪の周囲に細菌感染を起こして赤く腫れ上がり膿を出すことも有ります。
当院での陥入爪の治療は、症状に応じて大きく3つに分けられそれぞれに利点と欠点があります。これらの治療方法を柱として、なるべく痛くない治療と再発させないアドバイスを分かりやすく説明させていただければと考えております。 お気軽にご相談下さい。
基本的には一番軽い陥入爪が適応となります。
これは爪のほぼ中心部分に特殊なワイヤーでフックを作り巻き上げるものです。 ほとんど痛みを伴わずに加療でき、通院も頻回には必要ありません。 欠点としては、化膿している部分には使用ができないことと、他の方法と比較して高価であるということです。 ※さらに詳しく巻き爪矯正技術VHOを知りたい
これは足指の付け根に局所麻酔をしたあと、食い込んでいる爪を根元から部分的に切除します。爪が食い込んだ痛みからはすぐに解放されます。 欠点としては、局所麻酔の注射をする事と、ある程度の通院が必要になるということです。
アテローム(粉瘤)とは、皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来毛穴から排泄されるべきあかと皮脂がたまってしまう皮膚のできものの一種です。 体中にできる可能性がありますが、背中や耳の周り、首から胸にかけて多いと言われています。しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると臭くてドロドロしたおからのような物質が出てきます。 基本的に良性のものなので悪性化することはほとんどありませんが、自然に小さくなるものでもありません。ゆっくりと時間をかけて大きくなってくるのが一般的です。 また、ニキビとは違って内容物を自分の指で強く押して排出し、小さくなったとしても、袋は残っているのでほとんどが再発してしまいます。 さらに、袋の内部は細菌が増えやすい環境になっており、黒点状の皮膚開口部より細菌が侵入し化膿することがあります。 これを炎症(化膿)性粉瘤と呼びます。細菌の毒素によって患部は赤く腫れ上がり痛みを伴います。
当院では、なるべく赤く腫れあがったり、痛みが出る前に切除することをお勧めしています。 巨大なものでなければ、局所麻酔での日帰り手術が可能です。 局所麻酔は通常使用される針よりはるかに細いものを使用しています。 なるべく痛みの少ない方法で治療します。 傷跡については数多くある手術法の中から一番目立たない方法を、患者さんそれぞれの腫瘍発生部位とその周囲の皮膚の関係から選択したいと思います。 お気軽にご相談下さい。